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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術グイド・カニャッチ (Guido Cagnacci)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/12/12掲載
【全体図】
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フラスコの花 (Fiori in una fiasca) 1645年頃
不明 | 油彩・画布 | フォルリ市立美術館

17世紀の画家グイド・カニャッチが手がけたイタリア静物画の傑作『フラスコの花』。制作の詳しい目的や意図は不明であるが、その詩情性の高い表現により17世紀イタリアを代表する静物画として各時代で賞賛された本作は、半壊したフラスコと、そこに入る花々を描いた作品で、カニャッチの高度な描画手法と静物画に対する深い思想的表現が示されている。本作に描かれる花々は背後の暗中と対照的に光と豊かな色彩によって劇的な印象を観る者に与えており、上部へ手を伸ばすかのような花々の様は、差し口が割れ、巻きつく藁が解れかかっているフラスコから脱出を図るかのように生命力に満ちている。このように、静物画へ捕らわれる身でありながら脱出を図るという詩情性を持ち込み画面内へ表現することで、観る者は本作に対し深い思想的な印象を抱くのである。また解れる藁の極めて高度な写実的描写や光の表現、劇的でありながらも画面全体に広がる静謐な雰囲気の表現は、画家の優れた力量を示すものである。


【劇的な印象を与える花々】
光と豊かな色彩によって劇的な印象を与える花々。制作の詳しい目的や意図は不明であるが、詩情性の高い表現により17世紀イタリアを代表する静物画として各時代で賞賛された本作は、半壊したフラスコと、そこに入る花々を描いた作品である。

【巻きつく藁が解れかかるフラスコ】
差し口が割れ、巻きつく藁が解れかかっているフラスコ。本作に描かれる花々は背後の暗中と対照的に光と豊かな色彩によって劇的な印象を観る者に与えており、上部へ手を伸ばすかのような花々の様は、差し口が割れ、巻きつく藁が解れかかっているフラスコから脱出を図るかのように生命力に満ちている。

【解れる藁の極めて高度な写実的描写】
解れる藁の極めて高度な写実的描写。静物画へ捕らわれる身でありながら脱出を図るという詩情性を持ち込み画面内へ表現することで、観る者は本作に対し深い思想的な印象を抱くのである。

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