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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術クラウディオ・コエーリョ (Claudio Coello)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2007/01/21掲載
【全体図】
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フランス王聖ルイ、その他聖人に崇められる聖家族
(Sagrada Familia) 1665-1668年頃
229×249cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

マドリッド派を代表する画家クラウディオ・コエーリョの傑作『フランス王聖ルイ、その他聖人に崇められる聖家族』。一説には王女マリアーナ・デ・アウストリア付近衛兵ルイス・ファウレースの注文により制作されたと伝えられる本作に描かれるのは、玉座に鎮座する聖母マリアと、聖母に抱かれる幼子イエス、洗礼者聖ヨハネ、聖ヨハネの母である聖エリザベトに聖女、ニ天使、そしてフランス国王聖ルイを配した≪聖会話≫図であるが、その表現は極めてイタリア様式的なアプローチが強い。これはおそらくコエーリョ画家が1660年代におこなったローマ渡航の成果が示されたものだと考えられる。本作でフランス国王聖ルイが手にする剣は、受難者イエスが磔刑に処され、その死を確認する為にわき腹へ刺された槍の暗示だとする説や、ルイ王の十字軍騎士としての象徴とする説など諸説唱えられている。また世俗的な身分の象徴である王冠や杖などが、聖母マリアと幼子イエスを前にし床に置かれていることも本作の解釈において重要な点のひとつである。本作の劇的な運動性や複雑に配される人物、輝くような光の表現、豊潤で鮮やかな色彩による優れた空間構成に画家クラウディオ・コエーリョの個性を強く感じさせるほか、その表現は何れも特筆に値する出来栄えを見せている。なおコエーリョは本作を描くにあたり、大画家ルーベンスの『聖人たちに崇められるキリスト』や、マテオ・セレーソの『聖カタリナの神秘の結婚』に着想を得たと推測されている。


【聖母マリアと幼子イエス】
聖母マリアと幼子イエス。一説には王女マリアーナ・デ・アウストリア付近衛兵ルイス・ファウレースの注文により制作されたと伝えられる本作に描かれるのは、玉座に鎮座する聖母マリアと、聖母に抱かれる幼子イエス、洗礼者聖ヨハネ、聖ヨハネの母である聖エリザベトに聖女、ニ天使、そしてフランス国王聖ルイを配した≪聖会話≫図である。

【聖母子に拝謁するフランス国王聖ルイ】
聖母子に拝謁するフランス国王聖ルイ。極めてイタリア様式的なアプローチが強い本作でフランス国王聖ルイが手にする剣は、受難者イエスが磔刑に処され、その死を確認する為にわき腹へ刺された槍の暗示だとする説や、ルイ王の十字軍騎士としての象徴とする説など諸説唱えられている。

【聖母子を指差す洗礼者幼児聖ヨハネ】
聖母子を指差す洗礼者幼児聖ヨハネ。本作の劇的な運動性や複雑に配される人物、輝くような光の表現、豊潤で鮮やかな色彩による優れた空間構成に画家クラウディオ・コエーリョの個性を強く感じさせるほか、その表現は何れも特筆に値する出来栄えを見せている。

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