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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ヤーコブ・ヨルダーンス (Jacob Jordaens)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/08/22掲載
【全体図】
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聖アポロニアの殉教 (The Martyrdom of St Apollonia)
1628年 | 409×225cm | 油彩・画布 | アントワープ王立美術館

17世紀フランドルの画家ヤーコブ・ヨルダーンスの手がけた宗教画のひとつ『聖アポロニアの殉教 』。アントウェルペンのアウグスティノ修道参事会の依頼により同会の祭壇画として制作された本作に描かれるのは初期キリスト教の殉教聖女で、アレクサンドリア市で異教の偶像を破壊したことから捕らえられ、柱に繋がれ歯を抜かれる(又は殴られて歯が折れたとされる)などの暴行を受けた後、市外で火刑に処された(一説では改宗しないと火刑にすると脅されるも自ら炎の中へと歩み出たとされる)逸話で有名な聖アポロニアの抜歯の場面である。抜歯される聖女アポロニアは痛々しい姿ながら胸の前で腕を交差させ、天上を見上げ聖母マリアの降臨を幻視している。この悲劇的な聖女の運命をヤーコブ・ヨルダーンスは特有の色彩と激しい躍動感で劇的に表現している。また抜歯するアレクサンドリアの暴徒や異教の神像を指差す異教の司教、画面下部で火刑の炎を熾す暴徒、諸動物などにも同様の運動性が示されている。なお聖アポロニアはその受けた苦痛(抜歯)体験から歯痛時に祈願される聖女のほか、歯科医師の守護聖人としても知られている。


【歯を抜かれる聖女アポロニア】
歯を抜かれる聖女アポロニア。本作に描かれるのは初期キリスト教の殉教聖女で、アレクサンドリア市で異教の偶像を破壊したことから捕らえられ、柱に繋がれ歯を抜かれるなどの暴行を受けた後、市外で火刑に処された逸話で有名な聖アポロニアの抜歯場面である。

【神像を指し示す異教の司教】
神像を指し示す異教の司教。アントウェルペンのアウグスティノ修道参事会の依頼により同会の祭壇画として制作された本作ではこの悲劇的な聖女の運命をヤーコブ・ヨルダーンスは特有の色彩と激しい躍動感で劇的に表現している。

【古代の神々を模した異教の神像】
古代の神々を模した異教の神像。なお聖アポロニアはその受けた苦痛(抜歯)体験から歯痛時に祈願される聖女のほか、歯科医師の守護聖人としても知られている。

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