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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ヤーコブ・ヨルダーンス (Jacob Jordaens)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/07/13掲載
【全体図】
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リストラの聖パウロと聖バルナバ 1616年頃
(St.Paul and St.Barnabas at Lystra)
149×233cm | 油彩・画布 | エルミタージュ美術館

ヤーコブ・ヨルダーンス最初期のに描かれた宗教画の代表的な作品『リストラの聖パウロと聖バルナバ』。本作に描かれる主題は、新約聖書に属される使徒言行禄14 8-18に記される、ローマ市民で厳格なファリサイ派あったが回心し、熱心なキリスト教徒となった聖パウロと、福音書記者聖マルコの従兄弟でキプロス島出身の聖バルナバがリストラの地で布教活動をおこなっていた時に、足の不自由な男を癒し治したために同地の異教徒から異教の神の名前≪ゼウス(聖バルナバが高貴な容貌だった為)≫、≪ヘルメス(主に聖パウロが話をしていた為)≫と崇められ、異教の神殿の司祭が雄牛数頭と花輪などを神への生贄として聖パウロと聖バルナバに捧げようとするも、それを拒み、同地の異教徒に対し神は唯一であり偶像の崇拝をやめ主イエスのみを信じよと説教する場面≪犠牲を捧げられるのを拒む聖パウロと聖バルナバ≫である。本作において登場人物はほぼ平行線上に配されるなど、古典的で安定的な構図が用いられているも画面中央の水を注す男や説教する聖パウロの躍動感に溢れる運動性や、画面全体に認められる輝くような光による色彩の使用など至る所にヨルダーンスの高い技量が感じられる。なおヨルダーンスは生涯のうちに本主題を複数回手がけており、画家のオリジナルや工房作など幾つかは現存している。


【生贄を捧げようとする異教の神殿司祭】
聖パウロと聖バルナバに生贄を捧げようとする異教の神殿の司祭。本作に描かれる主題は、聖パウロと聖バルナバがリストラの地で布教活動をおこなっていた時に、足の不自由な男を癒し治したために異教徒から異教の神と崇められ、司祭が雄牛数頭と花輪などを神への生贄として聖パウロと聖バルナバに捧げようとするも、それを拒み、同地の異教徒に対し神は唯一であり偶像の崇拝をやめ主イエスのみを信じよと説教する場面≪犠牲を捧げられるのを拒む聖パウロと聖バルナバ≫である。

【生贄を拒み異教徒を諭す聖パウロ】
生贄を拒み異教徒を諭す聖パウロ。一世紀にキリスト教の布教に努め、後にキリスト十二使徒として数えられた「小さいもの」を意味する聖パウロは、この後、使徒会議で聖バルナバと衝突し一時的に離別するも、和解し再び共に行動したとされる。

【輝くような光による色彩の使用】
画面全体に認められる輝くような光による色彩の使用。本作において登場人物はほぼ平行線上に配されるなど、古典的で安定的な構図が用いられているも画面中央の水を注す男や説教する聖パウロの躍動感に溢れる運動性や、画面全体に認められる輝くような光による色彩の使用など至る所にヨルダーンスの高い技量が感じられる。

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