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ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
2005/09/20掲載
【全体図】
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キリストの割礼
(Circumcision of Christ) 1605年頃
105×74cm | 油彩・画布 | ウィーン美術学校付属絵画館
イタリアへと旅立ったルーベンスが同地で描いた作品と推測される初期作『キリストの割礼』。本作の主題は、天使のお告げによりイエス降誕の八日目に包皮を切除し、神の子に『イエス』と名付けるキリスト教の儀式≪キリストの割礼≫を描いたもので、イタリアでの古典研究と色彩表現の吸収により体得した古典思想的表現や豊かな色彩による画面構成など、随所にルーベンスの才能の開花が垣間見ることができる。本作はイエズス会に属するジェノヴァのサンタンブロジオ聖堂祭壇画のために制作された作品で、イタリアへと渡ったルーベンスとイエズス会の親密な関係性を示す作品としても興味深い。また本作の主題≪キリストの割礼≫は、≪神殿奉献≫との類似性と、卑俗性から19世紀以降は全く描かれなくなった主題でもある。
【包皮を切除されるイエス】
天使のお告げにより包皮を切除されるイエス。本作の主題≪キリストの割礼≫は天使のお告げによりイエス降誕の八日目に包皮の一部を切除し、神の子に『イエス』と名付ける宗教的儀式。
【包皮の切除に顔をそむける聖母マリア】
包皮の切除に顔をそむける聖母マリア。聖母マリアの感情豊かな表現は三人の師(フェルハーヒト、アダム・ファン・ノールト、ファン・フェーン)の表現とは明らかに異なり、イタリアでのルネサンス芸術研究の成果が示されている。
【イエスの包皮を切除する司祭】
イエスの包皮を切除する司祭。本作はイエズス会に属するジェノヴァのサンタンブロジオ聖堂祭壇画のために制作された作品で、イタリアへと渡ったルーベンスとイエズス会の親密な関係性を示す作品としても興味深い。
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