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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/10/21掲載
【全体図】
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最後の審判 (The Last Judgement) 1615-1618年
600×460cm | 油彩・画布 | アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン)

ルーベンスを代表する宗教画のひとつ『最後の審判』。本作は死から復活して神と同位となったイエスによる人類の救済と断罪の審判をおこなう場面で、キリスト教義上、最も重要な教義のひとつである≪最後の審判≫を描いたものであるが、父なる神の威光によって輝かしい光を放ちつつ審判をおこなうイエスの在る至福の天上、大天使ミカエルに選定される人類の生死が激しい運動性によって表現された現世、死の底に在ってなお暗い影と苦痛が待ち受ける地獄を画家らしい繊細な筆を以って描いている。本作はドナウ河畔のノイブルグに建つイエズス会聖堂の主祭壇画としてえがかれたもので、天上のイエスによってもたらされる至福と救済の場面に重きを置いて描かれているが、本作を描いた同年(又は翌年)に、別の発注により断罪の場面を重要視した同主題を制作している(アルテ・ピナコテーク所蔵)。また混乱を避けるため現在は、本作を『最後の審判(大)』、翌年に描かれたものを『最後の審判(小)』と区別している。

関連:ルーベンス作『最後の審判(小)』 1618-1620年頃


【最後の審判を下すイエス】
最後の審判を下すイエス。父なる神の威光によって輝かしい光を放ちつつ審判をおこなうイエスは、画家らしく繊細で優雅に表現されており、至福と救済の場面に重きを置いて描かれてた本作を、より感動的なものに仕上げている。
【人類を選定する大天使ミカエル】
イエスの意思に従い人類を選定する大天使ミカエル。本作の主題≪最後の審判≫は死から復活して神と同位となったイエスによる人類の救済と断罪の審判をおこなう場面で、キリスト教義上でも最も重要な教義とされる。
【天上へと導かれる救われた者】
天上へと導かれる救われた者。大天使ミカエルによって選定される人類の激しい運動性や迫真性、『最後の審判(小)』でも大きな見所のひとつであり、画家の大きな特徴のひとつである。
【地獄の使者に頭を噛み砕かれる罪人】
地獄の使者に頭を噛み砕かれる罪人。本作にはラッパを吹く天使の表現など、ミケランジェロによるシスティーナ礼拝堂の有名な≪最後の審判≫の影響が随所に感じられる。
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