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ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
2005/11/08掲載
【全体図】
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ライオン狩り
(The Lion Hunt) 1620年頃
249×377cm | 油彩・画布 | アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン)
ルーベンスを代表する狩猟画『ライオン狩り』。画家直筆の手紙に記される作品と同一作であれば、本作はブリュッセル駐在英国大使ジョン・ディグビーの依頼により描かれたとされる。狩猟を題材にした作品は版画にもされるほどポピュラーなものであったが、ルーベンスは血なまぐさい戦闘的な側面を導入し、狩猟というよりも人間と獣による戦いの場面を、激しい運動性とうねるような躍動感を以って、生きるために必死に抵抗するライオンと瀕死に直面した人間の生死を表現した。二匹のライオンはいずれも勇敢かつ獰猛に狩りをおこなう人間へと噛み付き、狩人らはライオンに噛み付かれ落馬する一方で、左の人物はライオンを阻止せんがために必死に抵抗をみせている。このような人間が劣勢に立たされている構図は狩猟画としても稀であり、その点でもルーベンスが本作で残した功績は大きい。
【人間と獣による激しい戦闘の図】
人間と獣による激しい戦闘の図。ルーベンスは狩猟というより血なまぐさい人間と獣による戦いの場面を、激しい運動性とうねるような躍動感を以って、生きるために必死に抵抗するライオンと瀕死に直面した人間の生死を表現した。
【狩りをおこなう人間へ噛み付くライオン】
勇敢かつ獰猛に、狩りをおこなう人間へと噛み付くライオン。このような人間が劣勢に立たされている構図は狩猟画としても稀であり、その点でもルーベンスが本作で残した功績は大きい。
【噛み付かれバランスを失う白馬】
ライオンに噛み付かれバランスを失う白馬。画家直筆の手紙に記される作品と同一作であれば、本作はブリュッセル駐在英国大使ジョン・ディグビーの依頼により描かれたとされる。
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