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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/03/24掲載
【全体図】
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聖母子と聖人たち (Madonna and Child with Saints)
1630年代後半 | 211×195cm
油彩・板 | シント・ヤコプス聖堂(アントウェルペン)

ルーベンスによる祭壇画の代表的な作例のひとつ『聖母子と聖人たち』。ルーベンスが死する数日前に本作を自分の墓に飾るよう願ったと言われ、以後今日までルーベンス一族の眠る墓を見守り続けている本作は聖母マリアと、その胸に抱かれる幼子イエスを中心に、聖ヒエロニムスや聖ゲオルギウス、マグダラのマリアなど諸聖人のほか、中央にシント・ヤコプス聖堂に収めた寄進者とされる司祭や美しい女性達数人を配した≪聖会話≫の図像が用いられている。本作に示されるヴェネツィア様式に典拠をもつルーベンスの豊潤な色彩と肉体表現による人物描写は、画家の晩年期の大きな特徴であるほか、ダイナミックな躍動感と闊達に動く強い筆跡などに絶対的な成功を収めた年老いた画家の衰えを見せない創作意欲が感じられる。なおルーベンスの死後、画家の二番目の妻であったエレーヌ・フールマンによってシント・ヤコプス聖堂へルーベンス一族の墓標を建て、画家の願いどおり本作がルーベンスの墓の上に掲げられた。


【母を見つめる幼子イエスと聖母マリア】
母を見つめる幼子イエスと、イエスを抱く聖母マリア。ルーベンスによる祭壇画の代表的な作例のである本作は、画家が死する数日前に本作を自分の墓に飾るよう願ったと言われ、画家の死後、画家の二番目の妻であったエレーヌ・フールマンによってシント・ヤコプス聖堂へルーベンス一族の墓標を建て、画家の願いどおり本作がルーベンスの墓の上に掲げられた。

【こちらに視線を向ける聖ヒエロニムス】
こちらに視線を向ける聖ヒエロニムス。本作では聖母マリアと、その胸に抱かれる幼子イエスを中心に、聖ヒエロニムスや聖ゲオルギウスのほか、中央にシント・ヤコプス聖堂に収めた寄進者とされる司祭や美しい女性達数人を配した≪聖会話≫の図像が用いられている。
【旗を掲げる聖ゲオルギウス】
甲冑を身に纏い旗を掲げる聖ゲオルギウス。十四救難聖人のひとりとしても数えられる伝説の騎士聖人≪聖ゲオルギウス≫は、3世紀末頃から活躍したとされるカッパドキア出身の護民官で、異教の有翼龍を退治した逸話が残されるほか第三回十字軍の守護聖人として最も著名な聖人のひとりである。
【幼子イエスの御手に口づけする司祭】
幼子イエスの御手に口づけをおこなう寄進者とされる司祭。ヴェネツィア様式に典拠をもつルーベンスの豊潤な色彩と肉体表現による人物描写は、画家の晩年期の大きな特徴であるほか、ダイナミックな躍動感と闊達に動く強い筆跡などに絶対的な成功を収めた年老いた画家の衰えを見せない創作意欲が感じられる。
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