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ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
2006/05/19掲載
【全体図】
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■
ステーンの塔がある風景
1636-1638年頃
(Landscape with the Tower of Steen)
131×229cm | 油彩・画布 | ロンドン・ナショナル・ギャラリー
フランドル絵画の大巨匠ピーテル・パウル・ルーベンスを代表する晩年の風景画作品『ステーンの塔がある風景』。本作に描かれるのはルーベンスが1635年に購入したメヘレンとブリュッセルの間にあるエレヴェイトの領地の田園及びステーン城の風景である。画家の王として君臨し続け、特使として諸外国を巡っていた人生の晩年を過ごすに相応しい、この美しく穏やかな田園の朝もやの眩い詩情的な大気と光に照らされ柔らかく輝きを放つ木々や生き生きと労働する人物を、豊かでありながら非常に繊細で軽やかな描写によって表現している。このような表現はステーン城購入以前の作品にも幾度か用いられてきたが、本作においては濃密な画家の風景の捉え方がひとつの作品として存分に示されている。なお本作はジェノヴァの貴族からイギリス国へと渡った来歴を持ち、同国の画家
ジョン・コンスタブル
などに多大な影響を与えたことも知られている。
【画家が晩年に購入ステーン城】
ルーベンスが晩年に購入したステーン城。本作に描かれるのはルーベンスが1635年に購入したメヘレンとブリュッセルの間にあるエレヴェイトの領地の田園及びステーン城の風景である。
【柔らかく光を反射する木々】
柔らかく光を反射する木々。朝の眩い詩情的な大気と光に照らされ柔らかく輝きを放つ木々や生き生きと労働する人物を、豊かでありながら繊細で軽やかな描写によって表現している。
【美しく穏やかな田園風景】
美しく穏やかな田園風景。本作はジェノヴァの貴族からイギリス国へと渡った来歴を持ち、同国の画家
ジョン・コンスタブル
などに多大な影響を与えたことも知られている。
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