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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/12/07掲載
【全体図】
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異教の供犠に対する聖体の秘蹟の勝利 1626年頃
(The Vivtory of the Euchaist Over Pagan Sacrifices)
86.5×106cm | 油彩・板 | プラド美術館(マドリッド)

ルーベンス工房が手がけたタピスリーの代表作『異教の供犠に対する聖体の秘蹟の勝利』。本作はその下絵となる作品で、この全11点から構成される連作≪聖体の勝利≫はルーベンスのよき友人であったイザベラ大公妃が幼少期を過ごしたマドリッドのクララ会修道院のために依頼したもので、ルーベンスの下絵を工房で原寸大へ拡大しタピスリーが制作された。連作≪聖体の勝利≫は異教や悪徳に対する信仰と教義の勝利を主題とし、本作『異教の供犠に対する聖体の秘蹟の勝利』では、聖杯を掲げた天使が異教徒とその祭壇に捧げられる供物を退ける場面が描かれており、画家らしい運動性に富んだダイナミックな構図と人物描写は、古代・文明への博学を以って一層豊かに表現されている。また連作≪聖体の勝利≫の左右は円柱(又は螺旋柱)で挟み込む図像を取っているのが大きな特徴である。

関連:聖体の勝利より『狂暴、不和、憎悪に対する教会の勝利』


【異教徒を退ける聖杯を掲げた天使】
異教徒を退ける聖杯を掲げた天使。全11点から構成される連作≪聖体の勝利≫はルーベンスのよき友人であったイザベラ大公妃が幼少期を過ごしたマドリッドのクララ会修道院のために依頼したもので、ルーベンスの下絵を工房で原寸大へ拡大しタピスリーが制作された。

【聖体の出現に恐れ逃げ出す異教徒】
聖体の出現に恐れ逃げ出す異教徒たち。連作≪聖体の勝利≫は異教や悪徳に対する信仰と教義の勝利を主題とし、本作『異教の供犠に対する聖体の秘蹟の勝利』では、聖杯を掲げた天使が異教徒とその祭壇に捧げられる供物を退ける場面が描かれている。

【ダイナミックな構図と人物描写】
運動性に富んだダイナミックな構図と人物描写は、古代・文明への博学を以って一層豊かに表現されている。また連作≪聖体の勝利≫の左右は円柱(又は螺旋柱)で挟み込む図像を取っているのも大きな特徴である。
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