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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/10/17掲載
【全体図】
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四大陸 (The Four Parts of the World) 1615-1616年
209×284cm | 油彩・画布 | ウィーン美術史美術館

フランドルを代表する画家ルーベンスの寓意画『四大陸』。ヨーロッパ、アフリカ、アジア、そしてアメリカ大陸の四大陸と、その代表的な河川を一対の河神と女神によって表現しているところにルーベンスの創意が示される。中央の黒人の女神と麦の穂の冠の河神はナイル河とアフリカ大陸を、右手前の虎とその一組の河神と女神ははアジアとガンジス河を、アジアの隣に配される唐辛子の冠を付けた河神と女神は、秘境の地アメリカとラ・プラタ河(又はアマゾン河)を、画面左の舵を手にする河神と女神はヨーロッパとドナウ河を意味しているとされている。


【ヨーロッパとドナウ河の寓意】
ヨーロッパとドナウ河を意味する舵を手にする河神と女神。他の三大陸より若干高い位置に描かれたことや、ドナウ河神の手にする舵は、文明の先導を表しているとされる。
【アフリカ大陸とナイル河の寓意】
ナイル河とアフリカ大陸を意味する黒人の女神と麦の穂の冠の河神。麦の穂(と玉蜀黍)は古代ローマの時代からアフリカ大陸を穀庫とされてきたことに由来する。またナイル河神の隆々しい肉体表現からは、画家のミケランジェロへの研究が示される。
【アジアとガンジス河の寓意】
アジアを示す虎と一組の河神と女神。珍しい動物の細密な描写からは、それらを手にすることができる権力者とルーベンスの親密な関係がうかがえる。またアジアを意味する虎は対峙するアフリカを意味するワニと威嚇し合っている。
【秘境の地アメリカとラ・プラタ河の寓意】
唐辛子の冠を付けた河神と女神は、秘境の地アメリカとラ・プラタ河(又はアマゾン河)を示す。また河神が手にする球体の実はココナッツの実であるとされている。
【細密に描かれる静物】
細密に描かれる静物。冷麗にさえ感じる静物の固有色の使用や、細密かつ正確な対象の捉え方や表現手法は1610年代のルーベンスの大きな特徴のひとつである。
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