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スルバラン (Zurbaran,Francisco de)
2006/05/07掲載
【全体図】
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聖カシルダ(ポルトガルの聖イザベル)
(Santa Casilda) 1640年頃
184×90cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)
17世紀セビーリャ派の巨匠スルバランを代表する単身聖人像作品のひとつ『聖カシルダ』。おそらくはスペイン皇帝カルロス4世が1796年のセビーリャ滞在時に購入したと考えられている本作の聖人像≪聖カシルダ≫は、9世紀前半頃にブルゴスに生まれたムーア人の王女で父である王の意に反してキリスト教へ改宗後、キリスト教徒であった囚人を世話し、1087年に殉教した聖女である。世俗的現実性を示す当時の宮廷装束衣を纏った聖カシルダの手にする薔薇とパンのかけらのアトリビュートは、パンを前掛けへ隠しキリスト教徒の下へ持ってゆく途中で父に捕らえられるも、前掛けの中を調べられた際、パンが薔薇の花束に変わり難を逃れたとの伝説に由来している。なお手にする薔薇などのアトリビュートから伝統的に≪聖カシルダ≫を描いた作品であると解釈されてきたが、近年では同様のアトリビュートを示すハンガリーの聖エリザベトから名付けられた≪ポルトガルの聖イザベル≫を描いた作品であると解釈される傾向にある。
【聖カシルダの姿】
巨匠スルバランを代表する単身聖人像作品のひとつ『聖カシルダ』。おそらくはスペイン皇帝カルロス4世が1796年のセビーリャ滞在時に購入したと考えられている本作の聖人像≪聖カシルダ≫は、9世紀前半頃にブルゴスに生まれたムーア人の王女で父である王の意に反してキリスト教へ改宗後、キリスト教徒であった囚人を世話し、1087年に殉教した聖女である。
【薔薇とパンのかけら】
聖カシルダのアトリビュートである薔薇とパンのかけら。聖カシルダの手にする薔薇とパンのかけらのアトリビュートは、パンを前掛けへ隠しキリスト教徒の下へ持ってゆく途中で父に捕らえられるも、前掛けの中を調べられた際、パンが薔薇の花束に変わり難を逃れたとの伝説に由来している。
【当時の宮廷装束衣】
世俗的現実性を示す当時の宮廷装束衣。なお手にする薔薇などのアトリビュートから伝統的に≪聖カシルダ≫を描いた作品であると解釈されてきたが、近年では同様のアトリビュートを示すハンガリーの聖エリザベトから名付けられた≪ポルトガルの聖イザベル≫を描いた作品であると解釈される傾向にある。
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