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スルバラン (Zurbaran,Francisco de)
2006/04/23掲載
【全体図】
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茶碗・アンフォラ・壺
(Taza, anfora y cantarilla) 1633年頃
46×84cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)
セビーリャ派の巨匠スルバランが描いたスペイン絵画代表するボデゴン(スペインで静物画を意味する)作品のひとつ『茶碗・アンフォラ・壺』。暗中の棚に整然と陳列される4つの食器を、写実に富んだ卓越した描写力と、フランドルやオランダなどの静物画にはない深い精神性を感じさせる静謐な表現を用い描かれている本作は、制作された当時よりセビーリャ派の画家スルバランを代表するばかりか、異論なくスペイン絵画史上最も優れたボデゴンのひとつとして認められており、また外側の白銅の皿に乗る2つの食器は中央の2つよりやや高い位置の視点から描かれるほか、通常なら各々に写る光の反射が描き込まれて点などから食器を並べてではなく個々個々に描いたと推測されている。なおペレス=サンチェスを始めとする複数の研究者は本作をスルバランの最晩年頃(1658-1664)の作品と位置付けている。
【見事に捉えられた静物の質感】
見事に捉えられた静物の質感。写実に富んだ卓越した描写力とフランドルやオランダなどの静物画にはない深い精神性を感じさせる静謐な表現を用い描かれている。またこの壺は新大陸の発見によりもたらされたメキシコ産の芳香粘土壺と指摘される。
【やや高い位置の視点から描かれる壺】
やや高い位置の視点から描かれるトリアナ製の水壺。制作された当時よりセビーリャ派の画家スルバランを代表するばかりか、異論なくスペイン絵画史上最も優れたボデゴンのひとつとして認められている本作は、外側の白銅の皿に乗る2つの食器が中央の2つよりやや高い位置の視点から描かれるほか、通常なら各々に写る光の反射が描き込まれて点などから食器を並べてではなく個々個々に描いたと推測されている。
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