2008/06/24掲載
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アルルのゴッホの寝室(画家の寝室、ゴッホの部屋)(La Chambre de Van Gogh à Arles) 1888年 72×90cm | 油彩・画布 | フィンセント・ファン・ゴッホ美術館 関連:シカゴ美術研究所所蔵 『アルルのゴッホの寝室』 関連:オルセー美術館所蔵 『アルルのゴッホの寝室』
鮮やかな色彩で表現されるゴッホの寝具。本作はゴッホが大きな希望と高い制作意欲を抱いて滞在していた南仏アルルで制作された作品で、(ゴッホが南仏アルルに誘った)画家たちの共同生活場所を想定して借りられた「黄色い家」の自身の寝室が描かれている。
【鮮やかな色彩で表現される寝具】
画家が使用していた木製の椅子と机。画家は弟テオに宛てた手紙の中で本作について「僕は自分の寝室を描いた。この作品では色彩が全ての要であり、単純化した物体(構成要素)は様々な色彩によってひとつの様式となり、観る者の頭を休息させる。僕はこの作品で絶対的な創造力の休息を表現したかった。」と述べている。
【画家が使用していた木製の椅子と机】
南仏アルルの明瞭な光が差し込む窓。赤色や黄色の明瞭で鮮やかな色彩と、三面の壁の青味を帯びた色彩の対比は、画家自身も述べているよう本作の最も注目すべき点であり、一点透視図法を用いた急激な遠近法による空間構成と共に、本作の表現的特徴を決定付けている。
【南仏アルルの明瞭な光が差し込む窓】
画面右側の壁に飾られる二点の肖像画。完成後、洪水によって損傷を受けた本作が制作された翌年(1889年)、神経発作の為に入院していたカトリック精神療養院退院後にゴッホは、本作に基づく2点の複製画(レプリカ)を制作している。
【画面右側の壁に飾られる肖像画】 |