2008/09/09掲載
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アルジャントゥイユのモネの家の庭(ダリアの咲く庭)(Le jardin de Monet a Argenteuil) 1873年 61×82.5cm | 油彩・画布 | ワシントン・ナショナル・ギャラリー 関連:シカゴ美術研究所所蔵 『アルジャントゥイユのモネの家』 非常に複雑な表情を見せるダリアの群生。多様な色彩を奏でるダリアの群生は、眩い陽光を受け、色彩の洪水となり非常に複雑な表情を見せており、その形態もやや写実性が残るものの花のひとつひとつは隣り合う葉や茎などの白色に輝く緑色と対比し、画面の中で鮮やかに映えている。
【複雑な表情を見せるダリアの群生】 仲睦まじい幸福的な一組の男女。可視加減により鈍くグレイッシュな色彩で描かれる空と溶け合うかのような、画面中央やや右寄りの借家のおぼろげな表現など、本作の近景と遠景(背景)の絶妙な色彩感覚と繊細な調和性はモネ1870年代の作品の中でも特に優れた出来栄えを示している。
【仲睦まじい幸福的な一組の男女】
モネが借りた家のおぼろげな表現。本作は1871年末にアルジャントゥイユでモネが初めて借りた、サン・ドニ大通りとピエール・ギエン通りに面するセーヌ川近郊の家(モネの友人であったオーブリー=ヴィテ夫人所有の家)の庭を描いた作品である。
【モネが借りた家のおぼろげな表現】 |