2007/08/28掲載
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蛇使いの女(La Charmeuse de serpents) 1907年169×189cm | 油彩・画布 | オルセー美術館(パリ)
観る者と対峙する蛇使いの女。印象的に輝く満月の光によって神秘的に照らされる蛇使いの女は、逆光によってそのふくよかな裸体のシルエットが浮き出るように描写されているものの、瞳だけが観る者を見据えるかのように怪しく輝きを帯びている。
【観る者と対峙する蛇使いの女】
蛇使いの女の笛の音に引き寄せられる蛇。蛇使いの女の肩や足元、密林の木々などに、女と同様シルエットのみが描かれる複数の大きな蛇を始め、梟や伽藍鳥(ペリカン)らしき鳥らが象徴的に配されている。
【笛の音に引き寄せられる蛇】
己の頭の中で創り出した空想上の草木。書籍や植物園で観察しながら己の頭の中で創り出した空想上の草木は、観る者を幻想的な世界へと誘うかのように独特な表現が示されている。
【己の頭の中で創り出した空想上の草木】 |