Description of a work (作品の解説)
2007/07/11掲載
Work figure (作品図)
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アルジャントゥイユの広場

 (Place d'Argenteuil) 1872年
45.5×66cm | 油彩・画布 | オルセー美術館(パリ)

印象派の画家アルフレッド・シスレーのルーヴシエンヌ時代の代表的な作品のひとつ『アルジャントゥイユの広場』。本作はシスレーが当時パリ市内で起こったパリ・コミューン(労働者階級の自治による民主国家)を避けルーヴシエンヌやアルジャントゥイユ、プージヴァルなど郊外へ疎開していた頃(1871-74年)に制作された約130点の作品の中のひとつで、アルジャントゥイユの広場からノートルダム聖堂(教会)方面を向いた視点で描かれているのが特徴である。シスレーはアルジャントゥイユに滞在していた時に4点ほど作品を制作しており、本作もその一例であるが、中央に焦点が集まる一点透視図法を用いた遠近感が、観る者の視点を自然と画面の中心へと向けさせる。陽光が射し込み光り輝く家の壁など画面全体の光の描写や複雑な色彩を帯びた空の色彩表現はこの時期の作品の中でも特に秀逸の出来栄えを示しているほか、遠景にはノートルダム聖堂(教会)の尖塔が一際高くそびえているのが確認できる。なおワシントン・ナショナル・ギャラリーにアルジャントゥイユを描いた別の作品『アルジャントゥイユのエロイーズ大通り』が収蔵されている。

関連:シスレー作 『アルジャントゥイユのエロイーズ大通り』


【全体図】
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中央へ集まる観る者の視線。シスレーはアルジャントゥイユに滞在していた時に4点ほど作品を制作しており、本作もその一例であるが、中央に焦点が集まる一点透視図法を用いた遠近感が、観る者の視点を自然と画面の中心へと向けさせる。



【中央へ集まる観る者の視線】
陽光が射し込み光り輝く家の壁。この画面全体の光の描写や複雑な色彩を帯びた空の色彩表現は、この時期の作品の中でも特に秀逸の出来栄えを示している。なおワシントン・ナショナル・ギャラリーにアルジャントゥイユを描いた別の作品『アルジャントゥイユのエロイーズ大通り』が収蔵されている。



【陽光が射し込み光り輝く家の壁】
遠景に見えるノートルダム聖堂(教会)の尖塔。本作はシスレーが当時パリ市内で起こったパリ・コミューン(労働者階級の自治による民主国家)を避けルーヴシエンヌやアルジャントゥイユ、プージヴァルなど郊外へ疎開していた頃(1871-74年)に制作された約130点の作品の中のひとつである。



【遠景に見えるノートルダム聖堂の尖塔】

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