2004/11/05掲載
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アレクサンドリアにおける聖マルコの説教
(Sermon of St Mark in Alexandria) 1504-1507年頃
サイズ不詳 | 油彩・画布 | ブレラ美術館(ミラノ)
ジョヴァンニ・ベッリーニが生涯住んでいたヴェネツィアの守護聖人≪聖マルコ≫を主題とした、画家晩年期の代表的な作品『アレクサンドリアにおける聖マルコの説教』。空間を最大限に広く見せる遠近法の活用や鮮やかな色彩の使用など、画家らしい一面を覗かせながらも、それまでの作品とは少し異なる、独自の雰囲気が画面から伝わってくる。ヴェネツィアの守護聖人である聖マルコは、ヴェネツィア派にとって最も一般的な主題のひとつであり、
ティントレット
など後世の巨匠たちも聖人を主題に作品を手がけている。
【全体図】
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説教をおこなう聖マルコの姿。ヴェネツィアの守護聖人である聖マルコは、ヴェネツィア派にとって最も一般的な主題のひとつであり、
ティントレット
など後世の巨匠たちも描いている。
【説教をおこなう聖マルコの姿】
本作の特筆すべき点のひとつとして挙げられる、空間を最大限に広く見せる遠近法の活用。影のかかる前面の人物群と対照的に、光が射し込む背後のアレクサンドリアの聖堂。
【空間を広く見せる遠近法の活用】
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ジョヴァンニ・ベッリーニ (Giovanni Bellini)