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作品イメージ
homeページCollection常設展示ルネサンス芸術ロベルト・カンピン (Robert Campin)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/06/02掲載
【全体図】
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十字架上の盗賊 (The Good Thief) 1428年頃
133×92.5cm | 油彩・板 | シュテディール美術研究所

初期ネーデルランド絵画の大画家ロベルト・カンピンの最も重要な基準作のひとつ『十字架上の盗賊』。本来、十字架降下を中央に配する三連祭壇画の右翼部分であることがリヴァプールに現存する模写によって判明しており、本作部分は、受難者イエスと共に磔刑に処された際、十字架上で改心し、イエスより天上でイエスの隣に在ることを約束された善き盗賊ディスマを描いたとする説が一般的である。背景に金色を使用した国際ゴシック的様式を思わせる古典的な手法が用いられた本作の主要部分≪善き盗賊ディスマ≫の縄が手足に食い込み苦痛に歪む表情の圧倒的な写実的リアリティはロベルト・カンピンの大きな特徴であると共に、本作の最も大きな魅力のひとつである。また善い盗賊ディスマの磔刑に立ち会わせたローマ兵士の胸に手を当て凝視する姿は、観る者の信仰心に深く訴えかけている。


【善き盗賊ディスマの姿】
天上でイエスの隣に在ることを約束された受刑者ディスマ。通常、磔刑に処される受難者イエスの右に配されるのが善き盗賊であるディスマで若く無髭の姿が特徴。また左に配されるのが悪盗賊ゲスタスで、有髭でイエスに顔を背ける姿が特徴である。

【磔刑を目撃するローマ兵士たち】
善い盗賊ディスマの磔刑を目撃するローマ兵士たち。本来、十字架降下を中央に配する三連祭壇画の右翼部分であることがリヴァプールに現存する模写によって判明している本作に描かれるローマ兵士の胸に手を当て凝視する姿は、観る者の信仰心に深く訴えかけている。

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