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作品イメージ
homeページCollection常設展示ルネサンス芸術グリューネヴァルト (Matthias Grunewald)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2004/10/05掲載
【全体図】
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シュトゥパハの聖母子(Stuppach Madonna)1517-1519年頃
186×150cm | Oil on panel | Parish Church, Stuppach

雪のように透き通る聖母子の肌の白さから、聖母の雪の奇蹟の祭壇画と称される、シュトゥパハ教区聖堂の祭壇画中央部分『シュトゥパハの聖母子』。主題は聖母マリアが地上に腰掛け、幼子キリストを抱く姿を描く、祭壇画の典型であった≪謙譲の聖母子≫だが、後期ゴシックの精神を立脚するグリューネヴァルトは、卓越した表現のもと、それまでのドイツ絵画(祭壇画)にはあまり見られなかった、深い精神性を描き出した。また本作を含み、祭壇画は主要部分である中央(本作)と、左右に179×91cmで描かれた両翼部分の三連作で、右翼部分『ローマのサンタ・マリア・マジョーレ聖堂建立の奇蹟』はフライブルクのアウグスティヌス美術館が所蔵するが、左翼部分は消失している。グリューネヴァルトは宗教画を、特にキリストの磔刑図を多く描いたが長くその価値を忘れられていたため、現存数は少ない。


【白色に透き通る聖母マリアの肌】
雪のように白色に透き通る聖母マリアの美しい肌。本作を制作するにあたり、画家は幾つかのデッサン(現在は消失)を残し、祭壇枠にはモノグラムと年期(1519年)が記されている。

【幸福の表情に満ちたキリスト】
聖母マリアを見つめる幸福の表情に満ちた幼子キリスト。グリューネヴァルトは宗教画を、特にキリストの磔刑図を多く描いたが長くその価値を忘れられていたため、現存数は少ない。

【非常に写実的に描かれる背景】
グリューネヴァルト作品の大きな特徴とも言える非常に写実的に描かれた背景。本作でも左図の花や、聖母マリアが身にまとう朱色で織られた衣服、父なる神との契約を意味する虹など、卓越した表現にて描かれている。

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