2005/09/08掲載
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キリストの磔刑(Crocifissione) 1455-1459年頃67×93cm | テンペラ・板 | ルーヴル美術館(パリ) 関連:サン・ゼーノ祭壇画/各部名称
磔刑に処されるイエス。その姿はマンテーニャらしく深い感情を示すことよって聖性を表現している。またイエスの頭上に掲げられる≪INRI≫の四文字は≪ナザレのイエス、ユダヤの王(Iesus
Nazarenus Rex Iudeorum)≫の略式である。
【磔刑に処されるイエス】
古代的で情緒豊かな背景。聖性を思わせる青々とした天上と、鋭利で硬質的に描かれる大地の表現はマンテーニャの表現の大きな特徴であり、本作にもそれが存分に示されている。
【古代的で情緒豊かな背景】 【イエスの姿に倒れる聖母マリア】 |