Description of a work (作品の解説)
2004/09/28掲載
Work figure (作品図)
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聖マルコの遺骸を焼却から救うアレクサンドリアの信者


((I cristiani di Alesandria che trafugano il corpo di san Marco dal rogo))
1562-1564年頃
398×315cm | 油彩・画布 | アカデミア美術館(ヴェネツィア)

グランデ・ディ・サン・マルコ同信会館のために描かれた連作画≪聖マルコ伝≫より代表的な作品『聖マルコの遺骸を焼却から救うアレクサンドリアの信者』。同信会の守護聖人である聖マルコにまつわる物語を描いた本作は、巧みな遠近法でダイナミックな構図を用い、臨場感と緊迫感に富んだ場面を明暗対比の激しい人物によってトラマティックに表現されている。ティントレットの長い画業の中で、精力的に活動していた中期頃に制作された本作は、完成と同時に画家の代表作となった。苦悶の末に朽ち果てていった聖マルコの壮絶な死を、画家は生々しい中にも、ある種の神々しさが残る独自の描写表現で描き出した本作の左人物の後ろには聖マルコを焼却するために使用されていた薪木が山済みになっており、場面の緊張感を盛り上げる効果を出している。


【全体図】
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信者によって運び出されるグランデ・ディ・サン・マルコ同信会の守護聖人、聖マルコの遺骸。苦悶の末に朽ち果てていった聖マルコの壮絶な死を、画家は生々しい中にも、ある種の神々しさが残る独自の描写表現で描き出した。



【聖マルコの遺骸】
異教徒に焼却されようとした聖マルコの遺骸を、超自然的な嵐を借り運び出す信者。左人物の後ろには聖マルコを焼却するために使用されていた薪木が山済みになっており、場面の緊張感を盛り上げる効果を出している。



【聖マルコの遺骸を運ぶ信者】

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