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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ヤン・ブリューゲル(父) (Jan Brueghel the Elder)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2007/01/27掲載
【全体図】
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青い花瓶の中の花束 1606年頃
(Blumenstrauβ in einer blauen Vase)
66×50.5cm | 油彩・画布 | ウィーン美術史美術館

花のブリューゲルとの異名を持つフランドル絵画の巨匠ヤン・ブリューゲル(父)の代表的な花弁画作品のひとつ『青い花瓶の中の花束』。本作は1600年代より手がけ始めた画家の代表的なモティーフのひとつである≪花瓶に生けた花≫を描いた花弁画作品であるが、本作はその中でも特に秀逸な出来栄えを示す代表作例として広く知られている。本作ではヤン・ブリューゲル(父)の大きな手法的特徴である入念な細密描写による表現も、特筆に値する点であるが、主題である青い花瓶と花束のほか、蝶などの昆虫や落花など錯覚的なアプローチが示されているのが重要視される。これは同時代に美術収集家らの要望により大きくなった静物画の需要を、ヤン・ブリューゲル(父)が博物学、植物学などへの関心と美術的動機を両立させ注文に応じていることの表れであり、画家の静物描写における発展の軌跡を示す重要な資料となるのである。また表現においても、鮮やかな色彩で描写された花束を暗中に浮かび上がらせることによって、平面的ではなく、より立体的に空間構成をおこなっていることは興味深い点のひとつである。なお同時期に描かれた画家の花弁画として、アンブロシアーナ美術館所蔵の『ミラノの花束(大)』が知られている。

関連:アンブロシアーナ美術館所蔵 『ミラノの花束(大)』


【丹念に描きこまれた花々】
丹念に描きこまれた花々。本作は1600年代より手がけ始めた画家の代表的なモティーフのひとつである≪花瓶に生けた花≫を描いた花弁画作品であるが、本作はその中でも特に秀逸な出来栄えを示す代表作例として広く知られている。

【花束に留まる蝶】
花束に留まる蝶。本作ではヤン・ブリューゲル(父)の大きな手法的特徴である入念な細密描写による表現も、特筆に値する点であるが、主題である青い花瓶と花束のほか、蝶などの昆虫や落花など錯覚的なアプローチが示されているのが重要である。

【鮮やかな青地の花瓶】
鮮やかな青地の花瓶。鮮やかな色彩で描写された花束を暗中に浮かび上がらせることによって、平面的ではなく、より立体的に空間構成をおこなっていることは興味深い点のひとつである。

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