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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術カラヴァッジョ (Caravaggio)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/09/22掲載
【全体図】
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病める少年バッコス (Bacchio malato) 1593年頃
67×53cm | 油彩・画布 | ボルゲーゼ美術館(ローマ)

若きカラヴァッジョの自画像とされる、初期の代表的な人物画作例のひとつ『病める少年バッコス』。カラヴァッジョの現実主義的思想(自然主義的思想)がよく示される本作は、ギリシア・ローマ神話に登場する酒神バッコスを題材にし描かれた人物画であるが、それまで通例となっていた対象の美化は見られず、あくまでもモデル(カラヴァッジョ自身)の映る姿をそのままに捉え、極めて正確な写実に基づき描かれている。これはカラヴァッジョの全作品に共通する理想を求めない現実主義的な表現の最も初期の作例として、重要な位置を占める。また馬に蹴られ療養所に入ったときに描いたとされる説は、現在、否定的である。

関連:ウフィツィ美術館所蔵『バッコス』(1595年頃)


【病的に描写されるバッコスの顔】
病的に描写されるバッコスの顔。カラヴァッジョが自身の姿を描写したバッコスは、あくまでも対象の映る姿をそのまま捉え、極めて正確な写実に基づき描かれている。
【写実性がみられる静物の描写】
カラヴァッジョらしい写実性がみられる静物の描写。若きカラヴァッジョの最も得意とした極めて正確に捉えられる静物の描写は、修行時代から際立っており、当時の師は下働きとしてカラヴァッジョに花や果物を描かせていた記録が残っている。
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