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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術カラヴァッジョ (Caravaggio)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/10/07掲載
【全体図】
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アレクサンドリアの聖カタリナ 1595-1596年頃
(Santa Caterina d'Alessamdria) | 173×133cm
油彩・画布 | ティッセン=ボルネミッサ・コレクション

カラヴァッジョの若くして開花させた自然主義的表現の発展が示される傑作『アレクサンドリアの聖カタリナ』。本作の主題は4世紀キリスト教の聖女で、大釘を打ち付けた車輪で拷問を受けた後、斬首され殉教したとされる≪聖カタリナ≫を描いたものであるが、本作に示されるのは、若きカラヴァッジョの最も特徴的であった世俗性からの逸脱であり、同時にあくまでも写実性を重んじながらも、神聖なる宗教画としての尊厳と聖性に富んだ表現である。これはそれまでのカラヴァッジョの作品には際立って示されていない新たなる特徴で、後にカラヴァッジョが描く宗教画の特徴となる、写実性と聖性の融合の最初の作品として、今日も画家の過渡期における代表作として重要視されている。


【高い聖性が示される聖カタリナ】
聖女としての高い聖性が示される聖カタリナ。聖カタリナはローマ皇帝の怒りに触れ、大釘を打ち付けた車輪で拷問を受けた後、斬首され殉教したとされるキリスト教の聖女であるが、残される逸話の信憑性から現在、教会暦から除外されている。
【極めて写実的に描かれる車輪】
暗中に極めて写実的に描かれる車輪。聖カタリナのアトリビュート(聖人を示す持ち物)である車輪は、巨大に描かれながらもカラヴァッジョらしく、現実を重んじ極めて写実的に描かれている。
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