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ダヴィデとゴリアテ (Davide e Golia) 1599年頃
110×91cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド) |
カラヴァッジョによる単身像作品の傑作のひとつ『ダヴィデとゴリアテ』。本作の主題は、旧約聖書からエッサイの末息子で士師サムエルより香油を塗られし竪琴の名手ダヴィデが、敵対していたペリシテ軍の屈強な闘士ゴリアテの額を投石によって打ち、うつむけに倒れたところで首を刎ねる場面≪ダヴィデとゴリアテ≫を描いたもので、ルネサンス期の表現に極めて類似する知性によって勝利した青年ダヴィデを斜形に配するなど大胆な表現が大きな特徴である。また本作については真作と考えない研究者も多く、現在も真贋論争が続いている。
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