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エジプトへの逃避途上の休息 (Riposo nella fuga in Egitto)
1594-1596年頃 | 135.5×166.5cm | 油彩・画布 |
ドーリア・パンフィーリ美術館(ローマ) |
カラヴァッジョ初期の代表的な宗教画のひとつ『エジプトへの逃避途上の休息』。本作の主題はユダヤの王ヘロデがベツレヘムに生まれる新生児の全てを殺害するために放った兵士から逃れるため、エジプトへと旅立った聖母マリアと幼子イエス、マリアの夫の聖ヨセフを描いた≪エジプトへの逃避途上の休息≫であるが、カラヴァッジョはヴェネツィア派の影響を思わせる豊かな色彩と、天使を配することによって、場面をより広く見せようと試みていることが、研究者から指摘されている。
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