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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術アンニーバレ・カラッチ (Annibale Carracci)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/11/14掲載
【全体図】
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聖母被昇天 (Assunzzione della Vergine) 1587年
130×94cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

17世紀ボローニャ派の巨匠アンニーバレ・カラッチが数多く残す宗教画の代表的作品のひとつ『聖母被昇天』。現在はプラド美術館が所蔵する本作の主題は、死した聖母マリアの魂が復活の後、再度肉体と共に昇天していく場面を描いた≪聖母被昇天≫で、カラッチの大きな特徴である古典様式からなる表現に、大胆な構図と躍動感に富んだ人体描写は、幾多も描いてきた同主題を扱う作品中、特に優れたものとして知られている。本作で聖母の魂と肉体の天上の光に包まれながら、天使たちに導かれる表現は古典主義的な規律と伝統的精神の安定性が示されながらも、全体的な構図から斜めに配されるなど、革新的な表現が為されている。また画面下部の聖ヨハネを始めとするキリストの弟子達の驚きの表情は、≪聖母被昇天≫の奇蹟を神格化するだけでなく、本作を見る者へ感情を刺激する深い要因のひとつとなっている。


【天上へ昇天する聖母マリアの魂と肉体】
天上へ昇天する聖母マリアの魂と肉体。本作の主題≪聖母被昇天≫は死した聖母マリアの魂が大天使ミカエルに導かれ復活を遂げた後、再度、天使たちによって、肉体と共に昇天していく場面を指す。
【聖母の昇天を見上げるキリストの弟子】
聖母の昇天を見上げる弟子たち。また聖トマスだけはこの昇天の場面には居合わせなかった為、昇天を信じなかったが、天上から聖母の帯が落ちてくるのを目撃した為、信じたとされる。この教義はキリストの復活における聖トマスの懐疑にも見られる。
【大胆な構図と躍動感に富んだ人体描写】
大胆な構図と躍動感に富んだ人体描写。カラッチの大きな特徴である古典主義的な規律と伝統的精神の安定性が示されながらも、全体的な構図から斜めに配されるなど、革新的な表現が為されている。
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