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漁猟・狩猟 1587-1588年頃 (Paesaggio
con scena di caccia / Paesaggio con scena di pesca)
各136×253cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ) |
アンニーバレ・カラッチが理想に描く風景画の代表的な作例『漁猟・狩猟』。本作は実際の風景を描写した作品ではなく、当時から流行を始める理想的風景画として扉の上飾りの対画として描かれた作品で、所有者が数回変わった後、枢機卿カミッロ・パンフィーニからルイ十四世に贈られルーヴル美術館に所蔵されることになった。アンニーバレ・カラッチの現存する風景画作品の中では、初期〜中期頃に描かれたと推測される作品である本作は、どちらも当時の風俗や生活習慣が生き生きと描写されており、画家の宗教画・神話画作品とはまた異なる、非常に世俗的な一面が表現されている。とはいえ、アンニーバレ・カラッチの特徴である独創性に溢れた大胆な構図や、人物の躍動感に富んだ描写など画家の良質な表現が随所に感じられ、この時代のボローニャ派を代表する風景画のひとつとして名を馳せた。
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