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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術カラヴァッジョ (Caravaggio)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/01/28掲載
【全体図】
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聖マタイの召命 (Vocazione di san Matteo)
1600年 | 322×340cm | 油彩・画布 |
サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂(ローマ)

イタリアバロック絵画の巨匠カラヴァッジョの代表作であり、コンタレッリ礼拝堂聖マタイ連作画のひとつ『聖マタイの召命』。主題は、徴税人であったマタイが収税所で机に向かっているところに、キリストが自分に付き添うよう呼びかける場面の≪聖マタイの召命(本場面で呼びかけられる聖マタイとはキリスト教十二使徒のひとりであり、後に≪マタイ福音書≫の著者とされ、4人の福音書記者のひとりとして描かれる場合も多い)≫。画面左側には聖マタイを指差し、弟子に指名する主イエスが配されている。そして画面中央から右側にかけては聖マタイを始め収税所に集う複数の人物が配されており、本作中に登場する人物で聖マタイと解釈できる者は、指を指す髭を生やした初老の男、うなだれて金貨を見つめる男など複数人存在しているが、現在では画面左端のうなだれる男が聖マタイであると位置付けられている。本作では画家の独自的な表現様式である光と陰の強い対比(コントラスト)を用いることにより、伝統的なこれまでの絵画では例に無いほどの緊迫感を醸し出すことに成功している。なおコンタレッリ礼拝堂聖マタイ連作壁画は祭壇画である『聖マタイと天使』と、壁面左に配される本作『聖マタイの召命』、壁面右に配される『聖マタイの殉教』から構成される。

参照:コンタレッリ礼拝堂聖マタイ連作画『聖マタイの殉教』
参照:コンタレッリ礼拝堂聖マタイ連作画『聖マタイと天使』


【強いコントラスト】
当時、一部の権力者から高い支持を集めていたカラヴァッジョは、本作でも光と陰の強いコントラストを用いることにより、それまでの絵画では例をみない緊迫感を画面に表現している。
【聖マタイと解釈される人物】
本作の登場人物で聖マタイと解釈できる人物は指を指す髭を生やした初老の男、うなだれて金貨を見つめる男など複数人存在しているが、現在では左記のうなだれる男が聖マタイであると位置付けられている。
【付き添うよう呼びかけるキリスト】
徴税人であったマタイに、自分の弟子になり付き添うよう呼びかけるキリスト。本場面で呼びかけられる聖マタイとはキリスト教十二使徒のひとりであり、後に≪マタイ福音書≫の著者とされ、4人の福音書記者のひとりとして描かれる場合も多い。
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