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聖マタイと天使 (San Matteo e angelo)
1602年 | 295×195cm | 油彩・画布 |
サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂(ローマ) |
イタリアバロック絵画の巨匠カラヴァッジョの代表作であり、コンタレッリ礼拝堂聖マタイ連作画のひとつ『聖マタイと天使』。本作は中央祭壇画として描かれたもので、主題は聖マタイが出現した天使にスコラ哲学を教授される場面を描いた≪聖マタイと天使≫で、出現した天使を目撃し驚愕する、写実的に描かれた聖マタイの表情と渦を巻くような天使の衣服の表現が暗中に浮かび上がり、深い精神性と聖性をみせている。また本作は当初、納品する予定であった第1ヴァージョンが、聖マタイの組まれた足が見る者の頭上に乗せられているようだと注文主から受け取りを拒否された為に再度、同主題を描いた第2ヴァージョンとなる(第1ヴァージョンは第二次世界大戦の戦火で焼失した)。
参照:コンタレッリ礼拝堂聖マタイ連作画『聖マタイの召命』
参照:コンタレッリ礼拝堂聖マタイ連作画『聖マタイの殉教』
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