Description of a work (作品の解説)
2004/09/21掲載
Work figure (作品図)
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ガラティアの勝利

 (Trionfo di Galatea) 1511年頃
295×225cm | フレスコ | ヴィラ・ファルネジーナ

ラファエロのパトロンであった銀行家のアゴスティーノ・キージから別荘に装飾を依頼され制作した連作壁画より、ガラディアの間に描かれた『ガラティアの勝利』。後に名門ファルネーゼ家が所有することになったこの別荘の連作壁画は、古代ギリシャ神話≪黄金の驢馬(ロバ)≫からギリシャ神話でエロスの妻、プシュケの物語を主題に描かれた作品で、制作の大部分が助手の手によるものと考えられている。また別荘の装飾には当時の有名な画家が集められ、それぞれの壁面の装飾を手がけた。海豚の引く貝殻の船に乗り、顔は空から矢を射んとする愛の女神キューピッドの方を向き、波立つ海面を進むガラディアは、『海の老人』と呼ばれる神ネレウスの娘とされている。ネレイデス(別名オケアニデス)は伝承に登場する妖精ニンフの一種で、最も神に近い存在として考えられ永遠の命を持つとされている。またトリトンは海神ポセイドンの息子で、知性が非常に高く三つ又の槍やほら貝を手にしている。またトリトンは一人ではなく、複数の者の総称である。


【全体図】
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海豚の引く貝殻の船に乗り、顔は空から矢を射んとする愛の女神キューピッドの方を向き、波立つ海面を進むガラディア。ギリシャ神話ではガラディアは、『海の老人』と呼ばれる神ネレウスの娘とされている。



【海面を進むガラディア】
海の妖精ネレイデスと半人半魚のトリトン。ネレイデス(別名オケアニデス)は伝承に登場する妖精ニンフの一種で、最も神に近い存在として考えられ永遠の命を持つとされている。またトリトンは海神ポセイドンの息子で、知性が非常に高く三つ又の槍やほら貝を手にしている。またトリトンは一人ではなく、複数の者の総称である。



【ネレイデスとトリトン】
愛の女神キューピッド。別名エロス。翼を持つ美男または幼児の姿で描かれ、花の上を歩み、弓矢をもって射れば人を恋の虜にするとされる。また残酷な神として描かれる場合もある。



【愛の女神キューピッド】

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