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ヴァン・ダイク (Anthony van Dyck)
2006/08/01掲載
【全体図】
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■
サムソンとデリラ
(Samson and Delilah) 1618-20年頃
149×229.5cm | 油彩・画布 | ダリッジ美術館(ロンドン)
ヴァン・ダイク初期の代表的な宗教画作品のひとつ『サムソンとデリラ』。本作に描かれる主題は、40年間ペリシテ人によって支配されていたイスラエルで、ダン人マノアと不妊の妻との間に生まれた無双の勇士サムソンはペリシテ人などの他部族からイスラエルを救う先駆者となったが、ペリシテ人の娼婦デリラと恋仲となり、怪力の源が頭髪であることを教えてしまったことから、ペリシテ人に捕まり頭髪を剃られる場面を描いた旧約聖書≪サムソンとデリラ≫で、師
ルーベンス
の代表作
『サムソンとデリラ』
の構図を基に制作されているも、主要人物であるサムソンやデリラは右に置かれている点や、場面設定も屋外へとされた点にヴァン・ダイクの独自性が示されている。デリラの輝くような透き通る白い肌や、衣服や豪華な布、甲冑などの質感描写に若きヴァン・ダイクの高い力量が感じられるほか、登場人物の劇性と運動性に富んだ力強い表現は、ヴァン・ダイク初期の宗教画作品の大きな特徴のひとつである。なお1630年に新たな構図で
『サムソンとデリラ(ウィーン美術史美術館所蔵)』
を制作している。
関連:
ルーベンス作『サムソンとデリラ』
関連:
ウィーン美術史美術館所蔵『サムソンとデリラ』
【ペリシテ人の娼婦デリラ】
ペリシテ人の娼婦デリラ。本作に描かれる主題は、40年間ペリシテ人によって支配されていたイスラエルで、ダン人マノアと不妊の妻との間に生まれた無双の勇士サムソンはペリシテ人などの他部族からイスラエルを救う先駆者となったが、ペリシテ人の娼婦デリラと恋仲となり、怪力の源が頭髪であることを教えてしまったことから、ペリシテ人に捕まり頭髪を剃られる場面を描いた旧約聖書≪サムソンとデリラ≫である
【頭髪を切られる士師サムソン】
頭髪を切られる士師サムソン。本作は師
ルーベンス
の代表作
『サムソンとデリラ』
の構図を基に制作されているも、主要人物であるサムソンやデリラは右に置かれている点や、場面設定も屋外へとされた点にヴァン・ダイクの独自性が示されている。
【サムソンの頭髪を切るペリシテ人】
サムソンの頭髪を切るペリシテ人。デリラの輝くような透き通る白い肌や、衣服や豪華な布、甲冑などの質感描写に若きヴァン・ダイクの高い力量が感じられるほか、登場人物の劇性と運動性に富んだ力強い表現は、ヴァン・ダイク初期の宗教画作品の大きな特徴のひとつである。
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