■ |
ロトと娘たち (Lot e figlie) 1621年頃 | 120×168cm
油彩・画布 | ティッセン=ボルネミッサ・コレクション |
カラヴァッジェスキ一派の巨匠オラツィオ・ジェンティレスキの代表作『ロトと娘たち』。本作は旧約聖書よりアブラハムの一族に救われたロトが、自身の娘らと住んでいた山中で、酒に酔わされ交わり子を授かってしまう場面≪ロトと娘たち≫を典拠に描かれたもので、安定的な構図に高い写実性と豊かな色彩による場面描写は、この不貞の場面に潜むロトの聖性を表現するとともに、激変をみせた同時期の画家の作風が如実に示されている。
|