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羊飼いの礼拝 (Adoración de los pastores)1650-55年頃
187×227cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド) |
セビーリャ派の画家ムリーリョが17世紀中期に描いた代表的な宗教画のひとつ『羊飼いの礼拝』。本作の主題は神の子イエスが降誕した夜、ベツレヘム郊外の貧しい羊飼いのところへ大天使が降り救世主が生まれたことを告げられた後、急いでベツレヘムに向かい厩の飼葉桶に眠る降誕して間もない聖子イエスを礼拝する、14世紀中期頃から盛んに描かれるようになった図像のひとつ≪羊飼いの礼拝≫を描いたもので、深い陰影を刻む光彩表現と細密な描写による場面構成などセビーリャ派の典型的な特徴が示されている。
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