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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術レンブラント (Rembrandt Harmensz, van Rijn)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/08/09掲載
【全体図】
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放蕩息子の酒宴(レンブラントとサスキア)
(The Prodigal Son Feasting with Harlots) 1635年頃
161×131cm | 油彩・画布 | ドレスデン国立絵画館

レンブラント作『放蕩息子の酒宴』。かつてはレンブラントと妻サスキアの肖像と考えられていた本作に描かれるのは、新約聖書ルカ福音書に記されるたとえ話≪放蕩息子≫から放蕩息子が娼婦と酒宴を催し豪遊する場面で、本作が描かれた画家の目的や意図は様々な説が唱えられている。中でも有力視されるのはレンブラントが自身の人生の順調な躍進に対するある種の戸惑いや違和感、矛盾、恐れなどを示したとする説で、それまでに考えられていた画家が自身の家族の幸福を祝宴する場面とする説は、軽薄な表現性から現在は否定される傾向にある。主題≪放蕩息子≫とは、ある裕福な家族の二人の兄弟のうち、父から財産を分け与えてもらった弟は家出し、娼婦との酒宴など豪遊で散々放蕩した挙句に散財し、飢饉で生活が苦しくなると豚の飼育をおこないながら餓えをしのぎ、後悔の末に実家へと帰ると、父は息子の帰還に喜び迎え入れ、子牛を屠り祝宴を催す。農作業から帰宅したもうひとりの息子(兄)は「ずっと父と共にあり働いてきた私には何も無く、散々放蕩した弟には祝宴を催すとは何事か」と父に詰め寄ったが、父は「私のものは全てお前のものだ、しかしお前の弟は死んでいたのに生き返った、居なくなったのに見つかった。祝宴を催すのは当然ではないか」と宥めたとされる、ルカ福音書のみに記されるたとえ話である。


【酒宴をおこなう放蕩息子】
酒宴をおこなう放蕩息子。画家自身の肖像とされた本作の放蕩息子の解釈は、レンブラントが自身の人生の順調な躍進に対するある種の戸惑いや違和感、矛盾、恐れなどを表現とされるのが現在では一般的で、、それまでに考えられていた画家が自身の家族の幸福を祝宴する場面とする説は、軽薄な表現性から現在は否定される傾向にある。

【放蕩息子の膝に乗り振り向く娼婦】
放蕩息子の膝に乗り振り向く娼婦。本作に描かれるのは、新約聖書ルカ福音書に記されるたとえ話≪放蕩息子≫から放蕩息子が娼婦と酒宴を催し豪遊する場面で、かつてはレンブラントと妻サスキアの肖像と考えられていた。

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