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レンブラント (Rembrandt Harmensz, van Rijn)
2006/08/30掲載
【全体図】
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ペリシテ人に目を潰されるサムソン
1636年
(The Blinding of Samson by the Philistines)
236×302cm | 油彩・画布 | シュテーデル美術研究所
17世紀のオランダ絵画黄金期を代表する画家レンブラントが描いた宗教画の傑作『ペリシテ人に目を潰されるサムソン』。本作に描かれるのは、40年間ペリシテ人によって支配されていたイスラエルで、ダン人マノアと不妊の妻との間に生まれた無双の勇士サムソンはペリシテ人などの他部族からイスラエルを救う先駆者となったが、ペリシテ人の娼婦デリラと恋仲となり、怪力の源が頭髪であることを教えてしまったことから、ペリシテ人に捕まり頭髪を剃られ、力を失った師士サムソンが両目を潰される場面≪ペリシテ人に目を潰されるサムソン≫で、旧約聖書に記される有名な本主題はこれまでに幾多の画家たちが描いているも、本作のような極めて残酷で痛々な描写は他に類を見ない。本作で剃髪され怪力を失ったサムソンは、数名のペリシテ人に取り押さえられ抵抗も空しく右目を突かれ、その対角線上に剃られたサムソンの頭髪を手に逃走する娼婦デリラの姿が配されている。本場面において画家はサムソン、ペリシテ人兵士、そして娼婦デリラと主要な登場人物に明暗対比の大きい強い光を当てることによって、その劇性と緊張感を極限まで高めている。この巧妙に計算された構図と光彩表現こそ本作の最も大きな魅力であり、レンブラントの類稀な画才を示すものである。
【抵抗も空しく右目を突かれるサムソン】
右目を突かれるサムソン。本作に描かれるのは、イスラエル師士サムソンがペリシテ人の娼婦デリラと恋仲となり、怪力の源が頭髪であることを教えてしまったことから、ペリシテ人に捕まり頭髪を剃られ、力を失った師士サムソンが両目を潰される場面≪ペリシテ人に目を潰されるサムソン≫である。
【頭髪を手に逃走する娼婦デリラ】
頭髪を手に逃走する娼婦デリラ。旧約聖書に記される有名な本主題はこれまでに幾多の画家たちが描いているも、本作のような極めて残酷で痛々な描写は他に類を見ない。
【サムソンの右目を突くペリシテ人兵士】
サムソンの右目を突くペリシテ人兵士。本場面において画家はサムソン、ペリシテ人兵士、そして娼婦デリラと主要な登場人物に明暗対比の大きい強い光を当てることによって、その劇性と緊張感を極限まで高めている。
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