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レンブラント (Rembrandt Harmensz, van Rijn)
2006/06/09掲載
【全体図】
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賢者の対話(聖ペテロと聖パウロの会話)
(Two Scholars Disputing) 1628年頃 | 72.5×60cm
油彩・板 | ヴィクトリア国立美術館(メルボルン)
レンブラント初期の代表作のひとつ『賢者の対話(聖ペテロと聖パウロの会話)』。おそらくは当時、レンブラントの良き後援者かつ自らも画家であり教会の参事会員であったジャック・デ・ヘイン三世の財産目録に記される「二人の老人が座って議論し、一人は膝の上に本を広げ、そこに陽光が射し込んでいる」の作品と同一視される本作は、クリスティアン・テュンペルの指摘によって新約聖書の書簡≪ガラテヤの信徒への手紙≫に登場する≪聖ペテロと聖パウロの会話≫と解釈されている。本作に示されるレンブラント独特の強烈な色調や強い光彩による明暗対比は本作より前の作品(例:
トビトとアンナ
)と比べ、ますます個性が発揮されているのがわかる。また聖人らのアトリビュートを極力排し、本場面の人物の行動や感情表現に重点を置いた画面構成や表現手法にも注目したい。
【聖パウロの話に耳を傾ける聖ペテロ】
聖パウロの話に耳を傾ける聖ペテロ。本作はレンブラントの良き後援者かつ自らも画家であり教会の参事会員であったジャック・デ・ヘイン三世の財産目録に記される「二人の老人が座って議論し、一人は膝の上に本を広げ、そこに陽光が射し込んでいる」の作品と同一視される。
【聖ペテロに意見する聖パウロ】
本の一節を指差し、聖ペテロに意見する聖パウロ。本作は、クリスティアン・テュンペルの指摘によって新約聖書の書簡≪ガラテヤの信徒への手紙≫に登場する≪聖ペテロと聖パウロの会話≫と解釈されている。
【議論される聖書の解釈】
議論される聖書の解釈。レンブラント独特の強烈な色調や強い光彩による明暗対比は本作より前の作品(例:
トビトとアンナ
)と比べ、ますます個性が発揮されており、また聖人らのアトリビュートを極力排し、本場面の人物の行動や感情表現に重点を置いた画面構成や表現手法にも注目したい。
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