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作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術レンブラント (Rembrandt Harmensz, van Rijn)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2007/01/11掲載
【全体図】
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パレットと絵筆をもつ自画像 (Self-Portrait) 1661-62年頃
114.3×95.2cm | 油彩・画布 | ケンウッド・ハウス(ロンドン)

巨匠レンブラントが1660年代初頭に手がけた自画像の代表作品のひとつ『パレットと絵筆をもつ自画像』。本作は署名や年記が無いことから未完であるとも推測されているレンブラントの自画像であるが、画家の自画像作品の中でも特に詩情性に優れた作品として数多くの研究者が重要作品と認めている。X線の調査によって、元はパレットと絵筆を持つ左腕を上げ作品を描いている姿で描こうとしていたことが判明している本作は一般的に、画家や絵画の芸術性や知的優位性を示した自画像であると解釈され、老体を強く感じさせる深い皺の刻まれ光が強く射し込む顔面は厚塗りながら克明に描写されているのに対し、胴体部分は曖昧さを残す描写がなされている。本作の中に描かれる画家の表情は、他の自画像作品と比較してもかなり無表情に描写されているが、この無表情な眼差しが、冷静に、そして思慮深く観察されているかのような圧倒的な存在感を、観る者へ感じさせるのである。また画家の背後に描かれる二つの円についての解釈は、当時の地球儀・天球儀・世界地図などでも同じような円が描かれていたことから現世の象徴とする説、絵画の祖ジョットに関連した技巧的な顕示説(逆説としてアイロニーを込めたとする解釈もある)、アレクサンドロス大王に仕えていた古代の偉大な画家アペレス説、など様々な説が唱えられている。


【深い皺の刻まれた画家の顔面】
深い皺の刻まれた画家の顔面。本作は一般的に、画家や絵画の芸術性や知的優位性を示した自画像であると解釈され、老体を強く感じさせる深い皺の刻まれ光が強く射し込む顔面は厚塗りながら克明に描写されているのに対し、胴体部分は曖昧さを残す描写がなされている。

【画家が被る鍔の無い帽子】
画家が被る鍔の無い帽子。元はパレットと絵筆を持つ左腕を上げ作品を描いている姿で描こうとしていたことが判明している本作はの画家の表情は、他の自画像作品と比較してもかなり無表情に描写されているが、この無表情な眼差しが、冷静に、そして思慮深く観察されているかのような圧倒的な存在感を、観る者へ感じさせるのである。

【画家が手にするパレットと絵筆】
画家が手にするパレットと絵筆。背後に描かれる二つの円についての解釈は、当時の地球儀・天球儀・世界地図などでも描かれていたことから現世の象徴とする説、絵画の祖ジョットに関連した技巧的な顕示説(逆説としてアイロニーを込めたとする解釈もある)、アレクサンドロス大王に仕えていた古代の偉大な画家アペレス説、など様々な説が唱えられている。

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