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イサベラ・デ・カラッツィとディアンプラ・デ・ペティネルラの決闘 (Duelo entre mujeres)
1636年
235×212cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド) |
実際に起きた女同士の決闘を描いたリベラを代表する作品『イサベラ・デ・カラッツィとディアンプラ・デ・ペティネルラの決闘』。本作はリベラが滞在していたナポリで実際におこなわれたファビオ・デ・ツェレソラという男性を巡る、イサベラ・デ・カラッツィとディアンプラ・デ・ペティネルラの両者による決闘の場面を描いたもので、リベラの円熟期にみられる暖色を用いた色彩表現と、感情の高ぶりを見せる決闘者や深い陰影法など、様々な点において画家としての完成度の高さが窺える。また本作は当時のナポリでは名誉を示し守るために日常化していた≪決闘≫を風刺した作品とも解釈されている。
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