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ヤコブを祝福するイサク (Isaac bendice a Jacob) 1637年
129×289cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド) |
旧約聖書の一節を主題とした17世紀ナポリ派の大画家フセペ・デ・リベーラの代表作『ヤコブを祝福するイサク』。伝統の厳しい明暗法と高い写実性に解剖学に基づく正確な身体描写を用いたリベーラ独自の様式が多様に示される本作に描かれているのは、旧約聖書創世記の27章に記されるイスラエル民の祖アブラハムの子イサクと妻リベカの間に生まれた長男エサウと次男ヤコブとの相続に関する話≪ヤコブの夢≫より、次男ヤコブを溺愛しヤコブに家督を継がせようとした母リベカが、長男エサウが身に着けていた毛皮を次男ヤコブの両腕に巻き、二人で、老いて耳の遠くなった父イサクの下へ向かい、イサクを騙し長男エサウの相続権を奪う場面が描かれている。
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