Salvastyle.com 自己紹介 サイトマップ リンク メール
About us Site map Links Contact us
home Information Collection Data Communication
Collectionコレクション
作品イメージ
homeページCollection常設展示バロック美術ホセ・デ・リベラ (Josepe de Ribera)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2006/04/22掲載
【全体図】
拡大表示
ヤコブを祝福するイサク (Isaac bendice a Jacob) 1637年
129×289cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)

旧約聖書の一節を主題とした17世紀ナポリ派の大画家フセペ・デ・リベーラの代表作『ヤコブを祝福するイサク』。伝統の厳しい明暗法と高い写実性に解剖学に基づく正確な身体描写を用いたリベーラ独自の様式が多様に示される本作に描かれているのは、旧約聖書創世記の27章に記されるイスラエル民の祖アブラハムの子イサクと妻リベカの間に生まれた長男エサウと次男ヤコブとの相続に関する話≪ヤコブの夢≫より、次男ヤコブを溺愛しヤコブに家督を継がせようとした母リベカが、長男エサウが身に着けていた毛皮を次男ヤコブの両腕に巻き、二人で、老いて耳の遠くなった父イサクの下へ向かい、イサクを騙し長男エサウの相続権を奪う場面が描かれている。


【次男ヤコブを祝福する父イサク】
次男ヤコブを祝福する父イサク。イスラエル民の祖アブラハムと正妻サラの子であるイサクは、下僕エリエゼルが連れ帰ってきたカルデアの地でイサクと結婚するために神が選んだ女性リベカと結婚し、長男エサウと次男ヤコブを授かった。

【父イサクを騙す次男ヤコブ】
長男エサウが身に着けていた毛皮を両腕に巻き、父イサクを騙す次男ヤコブ。イサクとリベカには長男エサウと、その弟(次男)ヤコブが生まれた。次男ヤコブを溺愛した母リベカは長男エサウに与えられるはずであった家督の権利を次男ヤコブに与える為、長男エサウが身に着けていた毛皮を次男ヤコブの両腕に巻き、二人で老いて耳の遠くなった父イサクの下へ向かい、次男ヤコブの両腕に巻かれた毛皮を触り、長男エサウだと勘違いをする老いた父イサクに対し、長男エサウに化けた次男ヤコブは、「相続権を次男ヤコブにゆずる」と父イサクに宣言し騙した。

【父イサクの下へ帰宅する長男エサウ】
父イサクの下へ帰宅する長男エサウ。その後、父イサクは死去するが、父イサクが騙され、自分(エサウ)に相続権が無いことを知った長男エサウは次男ヤコブに復讐を誓う。恐ろしくなった次男ヤコブは逃避するが、その道中、天使によって天国へ導かれる階段の夢の中で、「お前が横になっているこの地を与え、お前を守ろう。お前の子孫が偉大な民族になるであろう」と、神の啓示を受けた後、ハランに住んでいた母リベカの兄で、伯父にあたるラバンのもとに身を寄せた。

Copyright (C) Salvastyle.com - ++ All Rights Reserved.