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ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
2005/11/02掲載
【全体図】
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アマゾンの戦い
(The Battle of the Amazons) 1618-20年頃
121×165cm | 油彩・板 | アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン)
ルーベンスによる神話画の代表的作例のひとつである『アマゾンの戦い』。画家の友人でありアントウェルペンの高名な美術コレクターであったファン・デル・ヘーストやフランス宰相リシュリューが所蔵していた来歴を持つ本作は、軍神マルスを祖先とする神話上の女部族アマゾンの軍勢とギリシア軍による戦闘を描いたもので、瞬間的な運動性に溢れたバロック的視覚表現を用いた最も良例のひとつであるとともに、戦闘という残虐性に女部族アマゾンの刺激的な官能性を加えたところにルーベンスの絵画的思想がうかがえる。また本作は
ティツィアーノ
による≪カドーレの戦い(現存せず)≫に基づき描かれたとされている。
【女部族アマゾンを退けるギリシア軍】
アテネイに侵略してきた女部族アマゾンを退けるギリシア軍。本作の主題≪アマゾンの戦い≫は神話上の女部族アマゾンの軍勢のギリシア侵攻をギリシア軍が退ける場面で、古代から石棺などへおこなう浮き彫りに表現されていた。
【神話上の女部族アマゾン】
軍神マルスを祖先とする神話上の女部族アマゾン。女部族アマゾンは北方(又はアジア)の部族とされ、弓の名手として知られており、弓を射る為に右の乳房を切り落としていたとされる。
【瞬間的な運動性に溢れた表現】
瞬間的な運動性に溢れたバロック的視覚表現。
ティツィアーノ
による≪カドーレの戦い(現存せず)≫に基づき描かれたとされる本作は、戦闘という残虐性に女部族アマゾンの刺激的な官能性を加えたところにルーベンスの絵画的思想がうかがえる。
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