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ピーテル・パウル・ルーベンス (Rubens,Peter Paul)
2005/10/06掲載
【全体図】
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ケレスとバッコスがいないとヴィーナスは凍えてしまう
(Sine cerere et baccho friget venus) 1612-1615年頃
140.5×198.5cm | 油彩・画布 | カッセル州立美術館
ルーベンスを代表する寓意的神話画のひとつ『ケレスとバッコスがいないとヴィーナスは凍えてしまう』。本作は古代ローマの吟遊詩人テレンティウスの有名な一節を題名に、愛を司る女神ヴィーナスも、美食を意味する豊穣の神ケレスと、酒神バッコスがいなければ、その愛も醒めてしまうという寓意を描いたもので、当時のネーデルランド(オランダ)やフランドル(ベルギー)などで好まれた寓意的意味をもつ神話画の最も優れた好例のひとつ。
【愛を司る女神ヴィーナス】
愛を司る女神ヴィーナス。本作は古代ローマの吟遊詩人テレンティウスの有名な一節を題名に描かれたもので、このような寓意的意味をもつ神話画は、当時のネーデルランド(オランダ)やフランドル(ベルギー)などで最も好まれた画題のひとつ。
【ぶどう酒を差し出す酒神バッコス】
ヴィーナスにぶどう酒を差し出す酒神バッコス。本作は愛を司る女神ヴィーナスも、美食を意味する豊穣の神ケレスと、酒神バッコスがいなければ、愛も醒めてしまうという寓意を描いている。
【美食を意味する豊穣の神ケレス】
美食を意味する豊穣の神ケレス。登場人物の安定的な配置や豊かな表現などからは、ルーベンスの古典主義的思想と優れた色彩感覚が良く示されている。また
ティツィアーノ
を思わせる裸婦の捉え方にも注目したい。
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