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スルバラン (Zurbaran,Francisco de)
2006/02/04掲載
【全体図】
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■
カディスの防衛
(Defensa de Cadiz) 1634年頃
139×104cm | 油彩・画布 | プラド美術館(マドリッド)
1634年から滞在していたマドリッドで、
ベラスケス
など当時を代表する画家達によって描かれた、スペインの戦勝を記念する連作12点の歴史画のひとつ『カディスの防衛』。ブエン・レティーロ宮「諸王国の間」を飾るために制作された本作は、1624年から起こったスペインとイギリスとの開戦の翌年、8000もの大群で押し寄せるイギリス軍に対して、F・ギロンの率いる僅か600のスペイン守備隊が都市カディスを防衛した歴史的勝利の場面≪カディスの防衛≫を描いたもので、前景にはF・ギロンを始めとする、この歴史的勝利の主要人物を、後景には都市カディスを防備するスペイン守備隊とイギリス軍との争いの場面が描かれている。しかしながら静謐な表現による深い精神性を描くことを得意としていたスルバランの作風は、本作のようなダイナミックな展開が求められる歴史画には本質的に向いておらず、マドリッドにおいてもそれほど評価を得ることなく、数年後、失意のうちに故郷セビーリャへと帰郷した。
【スペイン軍を率いたF・ギロン】
スペイン軍を率いたF・ギロン。本作の場面≪カディスの防衛≫は、8000もの大群で押し寄せるイギリス軍に対して、F・ギロンの率いる僅か600のスペイン守備隊が都市カディスを防衛した歴史的勝利を指す。
【カディスを防備するスペイン守備隊】
都市カディスを防備するスペイン守備隊。本作はマドリッドで当時を代表する画家達によって描かれた、スペインの戦勝を記念する連作12点の歴史画のひとつで、ブエン・レティーロ宮「諸王国の間」を飾るために制作された。
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