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作品イメージ
homeページCollection常設展示古典主義シモン・ヴーエ (Simon Vouet)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2007/02/11掲載
【全体図】
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キリストの神殿奉献 (Présentation de Jesus au temple)
1641年 | 383×250cm | 油彩・画布 | ルーヴル美術館(パリ)

フランス古典主義時代のバロック様式の巨匠シモン・ヴーエが晩年期に手がけた随一の代表作『キリストの神殿奉献』。イエズス会誓願修道女本部修道院教会堂(現在のサン・ポール=サン・ルイ聖堂)の主祭壇画として掲げられていた本作は、割礼の後、聖母マリアと夫聖ヨセフが幼子イエスを連れ、エルサレムの神殿へ赴き奉献するため律法に従い山鳩をひと番(又は家鳩の雛2羽とされる)持ちエルサレムへ向かうと、救世主の出現と会者を聖告され聖霊によって導かれていた同地の老シメオンが神殿で幼子イエスを抱き神を称え救い主であることを宣言すると共に、後に降りかかる救世主イエスへの受難を予言する場面(聖母の七つの悲しみの第一場面でもある)≪キリストの神殿奉献≫を描いたものであるが、その表現は画家独自の様式的特色を強く示している。非常に明瞭で豊かな色彩によって描き出される本作は幼子イエスを中心として、老シメオンを左に、聖母マリアと夫ヨセフ、聖母の母アンナなど聖家族を右に対角線上で配置し、本場面が幼子イエスを主とする救世者と受難者の降誕宣言であることを、彼らの交わる視線でドラマティックに表現している。このような計算された構図や場面構成による劇的で感情的な表現は、1627年帰国後の画家の作品の大きな特徴であり、本作はその最も優れた作例のひとつと、そして画家随一の代表作して広く知られている。また画面上部で舞う二天使の優雅な運動性や、他の登場人物の激しい感情表現も特筆に値する出来栄えである。


【聖母マリアの憂いを帯びる表情】
幼子イエスを抱く聖母マリアの憂いを帯びる表情。イエズス会誓願修道女本部修道院教会堂(現在のサン・ポール=サン・ルイ聖堂)の主祭壇画として掲げられていた本作は、≪キリストの神殿奉献≫を主題に描いたものであるが、その表現は画家独自の様式的特色を強く示している。

【静かに幼子イエスを見つめるシメオン】
主イエスが救世者、そして受難者としての存在であることを悟り静かに幼子を見つめる老シメオン。本作の主題≪キリストの神殿奉献≫は、救世主の出現と会者を聖告され聖霊によって導かれていたエルサレムの老シメオンが神殿で幼子イエスを抱き神を称え救い主であることを宣言すると共に、後に降りかかる救世主イエスへの受難を予言する場面である。

【聖母マリアへ寄り添う夫聖ヨセフ】
聖母マリアへ寄り添う夫聖ヨセフ。非常に明瞭で豊かな色彩によって描き出される本作は幼子イエスを中心として、老シメオンを左に、聖母マリアと夫ヨセフ、聖母の母アンナなど聖家族を右に対角線上で配置し、本場面が幼子イエスを主とする救世者と受難者の降誕宣言であることを、彼らの交わる視線でドラマティックに表現している。

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