2008/03/07掲載
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舟遊びする人たち(The Boating Party) 1893-1894年90.2×117.2cm | 油彩・画布 | National Gallery (Washington) 関連:エドゥアール・マネ作 『船遊び(ボート遊び)』
ボートを漕ぐカサットの弟ガードナー。画家は本作を制作した1893年から南仏(地中海沿岸)のアンティーブに滞在しており、本作はカサットの弟ガードナー夫妻とその子供をモデルに、そこでの情景を描いたと考えられている。
【ボートを漕ぐカサットの弟ガードナー】
夫に向けられる意味深げな視線。印象派の始祖的存在であるエドゥアール・マネの『船遊び(ボート遊び)』に着想を得ていると推測されており、大胆な構図展開が観る者の目を惹き付ける本作の画面右手前の大部分は、ボートを漕ぐ弟ガードナーの姿で覆われている。
【夫に向けられる意味深げな視線】
母に抱かれる幼児の鮮やかな色彩。弟ガードナーが身に着ける衣服や水面などはやや深く重々しい色彩によって表現されているが、それとは対称的に母子とボート(船)の色彩は色鮮やかで華やかさが際立っている。
【母に抱かれる幼児の鮮やかな色彩】 |