2008/10/23掲載
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マハナ・ノ・アトゥア(神の日)(Mahana no atua (Jour de Dieu)) 1894年 66×108cm | 油彩・画布 | シカゴ美術研究所
水辺で髪を梳かす美しい女性。画面前景には極めて装飾的に描かれる南国の強烈な陽光に光り輝く水辺が描かれ、その水際には三人の人物が配されている。この三名には誕生から生、そして死へと経過する人の一生の象徴化であると考えられている。
【水辺で髪を梳かす美しい女性】
象徴的に配される神像。本作に描かれる構成要素は、画家が己の遺書としてタヒチで制作した自身の最高傑作となる『我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか』へとつながる重要な因子のひとつともなっている。
【象徴的に配される神像】
非常に奇抜で装飾的な水面の描写。サンテティスムの洗練を思わせる神秘的で奇抜な(特に前景の水辺の)色彩表現や、タヒチ滞在時の作品には感じられた劇場的な個性と感情の喪失など、明確な解答的構成・表現となっていることなどは特に注目すべき点である。
【非常に奇抜で装飾的な水面の描写】 |