2008/06/02掲載
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ナフェア・ファア・イポイポ(あなたはいつ結婚するの?)(Nafea faa ipoipo (Quand te marles-tu ?)) 1892年 101.5×77.5cm | 油彩・画布 | バーゼル美術館 花飾りをした前屈みの女性。1891年4月から1893年6月まで南国タヒチに滞在した期間、いわゆる第1次タヒチ滞在期に制作された本作は、タヒチに住む現地民の若い女性をモデルに、同地の女性の(性的な意味を含む)有り様を描いた作品である。
【花飾りをした前屈みの女性】
平面的に描かれる女性の鮮やかな衣服。南国タヒチの強烈な光や香りを感じさせる、異国情緒に溢れた風景の中で語らう二人の若い女性は、健康的な美しさと奔放な性的官能性が混在した独特の雰囲気を醸し出している。
【平面的に描かれる鮮やかな衣服】
特徴が良く捉えられた現地民の女。画家が1893年にパリへと帰国した後、画商デュラン=リュエルの画廊で開催したゴーギャンの個展に出品された作品の中で最も高値(1,500フラン)が付けられたことからも、画家自身にとって本作は非常に重要な作品であったことをうかがい知ることができる。
【特徴が良く捉えられた現地民の女】 遠景に描かれる山々の深い青色。画面上部から空、遠景の山、中景の草地、水溜り、女らが腰を下ろす大地、そして最前景の草地と明確に隔てられた構成要素の色彩的対比と強弱は、画家がこの時期に制作した作品の中でも特に優れた出来栄えを示している。
【遠景に描かれる山々の深い青色】 |