2009/02/03掲載
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アルルのダンスホール(La Salle de danse à Arles) 1888年 65×81cm | 油彩・画布 | オルセー美術館(パリ) 【ダンスホールの中で犇めき合う人々】
輪郭線と色面が強調された表現手法。画面の手前から奥にかけて無数に描き込まれる人々は犇めき合う様にダンスホールの中で踊りに興じており、その印象は独特の退廃性に溢れており、描かれる人々の姿も一方では流行の衣服に身を包み、一方では伝統的な衣服を着こなすなど混沌とした様子である。
【輪郭線と色面が強調された表現手法】
原色的な黄色の円で表現される光。太く明確な輪郭線によって描写される人々は線と色面とが強烈に誇張され、極めて装飾的に表現されており、さらにフォリー・アルレジエンヌ劇場の奥や二階にも無数の人々が配されると共に、原色の円で表現される黄色の光がそれらと効果的に呼応している。
【原色的な黄色の円で表現される光】 |