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作品イメージ
homeページCollection常設展示マニエリスムコレッジョ (Correggio)
Work figure (作品図)
Description of a work (作品の解説) 2005/05/16掲載
【全体図】
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レダ(ユピテルの愛の物語) 1531年頃
(Leda (Amori di Giove))
152×191cm | Oil on canvas | ベルリン国立美術館

コレッジョの最高傑作と名高い神話画連作≪ユピテルの愛の物語≫の中のひとつ『レダ』。皇帝カール5世がボローニャでの戴冠式に献上するために、マントヴァ公フェデリーコ・ゴンザーカがコレッジョに依頼した連作のひとつである本作は、スペイン国王フェリペ2世、神聖ローマ帝国皇帝ルドルフ2世、オルレアン公フィリップ、プロシア王フリードリヒ大王など数々の権力者たちが手にしてきた経緯を持つ。本作の典拠はギリシア神話より≪レダ≫を用い、白鳥に姿を変えたユピテルと交わる甘美かつ優雅な一場面を描いているが、オルレアン公フィリップの息子で厳格な道徳者であったルイによって切断され、レダの頭部を破損しているが、後に画家コワペルが修復している。本作ではレダとユピテルによる愛の交わりが下劣な表現に陥ることなく、登場人物の動作、視線、肉体の質感などはエロティックな雰囲気を醸し出しながらも、愛の喜びと至上の美を謳っている。


【ユピテル(白鳥)と交わるレダ】
白鳥に姿を変えたユピテルと交わるレダ。ギリシャ神話に登場するレダはユピテルと交わり卵を産み、その卵からカストルと共に双子座のモデルとなったポリュデウケスと、スパルタ王妃となったが、トロイの王子パリスが恋して略奪したことからトロイ戦争が起こったとされる絶世の美女ヘレネが生まれた。

【愛の調べを奏でるキューピッド】
愛の調べを奏でるキューピッド。これらキューピッドの登場により白鳥に姿を変えたユピテルとレダとの愛の交わりを、光と輝きに満ちた森林の中の甘美な物語として表現している。

【飛んでゆく白鳥を見上げる侍女】
飛んでゆく白鳥を見上げる侍女。レダとユピテルによる愛の交わりが下劣な表現に陥ることなく、登場人物の動作、視線、肉体の質感などはエロティックな雰囲気を醸し出しながらも、愛の喜びと至上の美を謳っている。

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